法律 中小企業診断士

最初にはっきりと言っておきます。

中小企業診断士試験において、この経営法務の科目は最難関です。

私が受験したH30年度の試験では、あまりの難易度の高さに+8点の得点調整がされました。それは例外的に難易度が高かったとしても、それ以前からも難易度が安定的に最も高い科目です。そんな経営法務について、特徴と私の実践してきた勉強法や考え方を紹介します。

経営法務の特徴

特徴①:とにかく広くて深い

広い

一言で「法律」と言っても、民法やら労働基準法やら特許法やら、範囲は多岐にわたります。全てを網羅しよう網羅しようと思ったら、弁護士にでもなれるほどの知識を身につけなければなりません。最難関の国家試験とされる司法試験ほどの範囲ではないにしても、それに近い範囲が出題されます。

さらに、広くて浅いかと思いきや、全ての問題ではありませんが、その深さはけっこうちゃんとした深さの問題が出題されることがあります。「ここまで範囲なの?」「こんなレアケースのことまで解らないとダメなの?」と疑いたくなる遺産相続の問題なんかも出題されます。

特徴②:必ず英語文が1問出題される

英語

毎年1問は、取引契約などに関する英語で記述された内容を読み取る問題が出題されます。この問題は、英語が得意な人であれば比較的難易度が低いため、特別に対策することはないでしょう。それでもできなければみんなできないので安心しましょう。

英語の苦手な人は、この問題はぶっつけ本場で臨みましょう。この問題の対策としては、英語力を鍛える、専門用語を覚えるの2点がありますが、敢えてこの問題のためだけの対策をすることは非常に非効率です。特別な対策はすることなく、過去問を見て「こんな感じで出題されるんだ」くらいに思っておくと良いでしょう。

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経営法務の私が実践した勉強法

ポイント①:40点で良い!(50点目標!)

足切り

広くて深くて例年難易度も高いとなると、もはや高得点狙いなんてできません。50点を目標に、とにかく足切り回避(40点確保)を狙います。

50点で良いとなると、全問題の半分が分かれば良い、ということになりますし、選択式ですので勘で当たる問題もあるかもしれませんので、実質は半分以下でも良いのです。そのくらいの気持ちで臨みます。

とはいえ、過去問に取り組んでみると、その50点はおろか40点すら取れない状況に焦りが募るかもしれませんが、だからといって深追いは禁物です。

ポイント②:知的財産と会社法を重点的に

経営法務は、法律全般の広い範囲が出題されるといっても、毎年必ず出題される論点があります。それが知的財産権(特許権・実用新案権・商標権・著作権)と、会社法(株主総会や株式会社の機関など)です。この2点に関しては、出題されたらほぼ確実に正解できるくらいに知識を定着させておくと良いでしょう。

現に、学習マップでもそのような方針で講座が組まれています。この講座も、高得点を狙うための内容にはなっていません。民法の多少の知識も必要にはなるため、通勤講座で論点になる部分については押さえておく必要がありますが、やはり深追いは禁物です。知的財産権会社法は特に重点的に学習しましょう。

ポイント③:学習マップで知識を整理しながら枝葉を増やす

学習方法は、やはり他の科目と同じです。学習マップを手書きで作成し、それをもとに通勤講座の講義で聞いた情報を補足し、過去問の情報を補足する。これが王道であり最も効率的な方法だと思います。

特に過去問から得られる知識の補充については、深追いは禁物です。解説部分に「本来は範囲外」等の記述がある問題はすかさず飛ばしてしまいましょう。解説をしっかり読んで、どのような知識として学習マップに補充していくかをしっかり考えて、ムダに深くなることが無いようにしましょう。

さいごに

繰り返しますが、この経営法務が最大の難関です。

私が一番恐れていたのは、Totalで60点平均に届かないことではなく、この経営法務の足切りでした。私が実践した勉強法でも40点に届かない場合は、みんなができないほどの難易度であり、H30年度のときのように得点調整が入ります。私は運が良かったこともあり得点調整がなくても足切りは回避できていました。(>>中小企業診断士 一次試験突破!

安心はいけませんが、多少の不安はつきものだと割り切って、遠慮なく50点を狙ってください。

※まとめ記事はこちら

次回は、科目7:中小企業経営・中小企業政策 について紹介していきます。

乞うご期待!



尚、中小企業診断士のゆみさんが運営する「中小企業診断士の独学合格」は、通勤講座以外の勉強法も含めて、それぞれの勉強法のメリット/デメリットが見やすくまとめられています。他の勉強方法もご参考になりたい方はこちらも参考にされてください。

コメント

  1. […] 中小企業診断士試験 独学勉強法~経営法務はとにかく足切り回避!~ […]

  2. […] 次回は、科目6:経営法務 について紹介していきます。 […]

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