2017年12月に中小企業診断士への道を志し、2018年8月に実施された一次試験を突破するまでの約220日、私の勉強法をまとめました。
これはあくまで私なりのやり方ですので合格を保証するものではありません(^ ^;)
が、中小企業診断士を目指す方はもちろん、それ以外の資格などの勉強をする方にも何かしらのヒントになれば幸いです。科目別の勉強法とポイントも順次アップしていきます。
科目1:企業経営理論
科目2:財務・会計
科目3:運営管理
科目4:経済学・経済政策
科目5:経営情報システム
科目6:経営法務
科目7:中小企業経営・中小企業政策
生活リズムの確立
まず最初に考えたのは、勉強時間の捻出です。
インターネットなどでいろいろ調べると、中小企業診断士試験を突破するには500~1,000時間(結構幅あるなぁ)の勉強時間が必要という記事を多く見受けました。残り日数から換算すると、1日平均で最低2時間以上の勉強時間の確保が必要と言うことになります。さて、この最低2時間をどうやって捻出したか、大きく2つの考え方を紹介します。
今の生活の一部を勉強時間に変える
真っ先に目を付けたのは王道とも言える通勤時間でした。私は、電車通勤するとドア toドアで1時間の通勤でしたが、乗り換えもあり通勤ラッシュの混雑もしているため、本を開くことはもちろん、イヤホンで何かを聞くことも集中できずに、それまではほとんど考え事(といえば聞こえは良いがただ何もしていない)の時間として費やしていました。往復で1日2時間になります。
「これはムダだ!」
と思い通勤方法を見直したところ、会社最寄り駅までの直通の路線バスがあることを知りました。バス通勤の場合、電車通勤と比較して20分ほど通勤時間が長くなり、ドアtoドアで1時間20分の通勤時間にはなってしまいますが、バスに乗っている時間約50分はほぼ確実に座れて、本を開いて読む時間を作ることができました。
ただし、帰りはバスが混雑していて勉強する環境としては難しいことと、夕方の家庭が忙しいことを考慮してなるべく早く帰りたいとの思いから、電車で帰ることにしました。朝ほどは混雑していないので、イヤホンでの学習は何となくできるということも理由としてありました。
これがまず一つ目の時間捻出方法です。これにより、約1時間の時間を捻出しました。
そんな時に適した勉強法として見つけたのが「通勤講座」でした。※詳細は勉強法のところで後述します。
時間を増やす
あとは、絶対的に時間を増やすしかありません。
私の場合は、子どもがうるさくて通常の子どもが起きている時間では難しいことと、単純に夜にお酒を飲みたいことから(ただのわがまま(笑))、朝の時間をターゲットに考えました。いわゆる朝勉です。朝5:30~6:30の1時間を勉強の時間と決めてルーチン化しました。
もともと朝型だった自分は、朝早く起きることにあまり抵抗がなかったことが幸いしました。むしろ、朝起きた直後にもかかわらず結構集中力高く勉強できました。
私が実践した勉強法
さて、ここからは、私がどんな勉強方法で勉強したのか、そのツールの特徴と各時期での勉強方法について紹介します。
通勤講座の特長
先ほども少し触れましたが、この【通勤講座】との出会いが非常に大きかったと今では思っています。私が気に入ったポイントとして、
①音声で講義が聞ける
②スクールと比較して安価
③学習マップ
この3点が挙げられます。
詳しくはこちら↓
特長①:音声で講義が聞ける
勉強は机に向かって、というイメージがありますが、確保できる時間は必ずしもそうではありません。移動中の時間を活用したい場合、音声で学習できることはマストだと思っていました。この通勤講座の無料サービスでお試しをして「これだ!」と思いました。
特長②:スクールと比較して安価
予備校などの学習スクールは非常に高額です。200,000円を超えることなんてザラです。少なくとも、当時の私にはそこまで投資する余力がありませんでした。しかも、合格率が上がるかどうかも不明です。その点、私が受講した通勤講座は49,980円でした。この点が大きく自分の勉強へのハードルを下げました。あとは、単純に時間の拘束などの点で独学の方が自分に合っていると言うこともありましたが(笑)
特長③:学習マップ
この通勤講座の一番の特徴と言っても過言ではない学習ツールです。通勤講座の代表である綾部先生もまた中小企業診断士なのですが、一度目の受験の一次試験で失敗し、二度目の受験時に自らが作ったマインドマップのようなノートを、ほぼそのままに提供してくれます。一度失敗した人がたどり着いた勉強法ということで非常に信頼度が高まりました。スクールでは、教材は提供してくれてもその教材を使って勉強したノートは提供してくれません。
※できればここでお見せしたいのですが、著作権の関係上下記のリンクからご覧ください。
(ちなみに、こういった著作権的なことも経営法務の中で抑えていくことになります(笑))
基礎固め編
さぁ、勉強方法も決まったところで、まずはとにかく基礎固めです。
なにしろ、これまで企業経営やら財務やらシステムやら法律やら、ほぼゼロの状態でしたので、ほとんどチンプンカンプンの状態でした。
それでも、基本的にやったことは一つです。
学習マップを眺めながら通勤講座を見る(聞く)
この繰り返しです。解らなくてもとにかく前に進む。「何となくこんなこと言ってたなぁ」「こんな言葉があるんだなぁ」解らないことに足を止めることなく繰り返しました。もちろん解らないことだらけで不安はありました。解らないことを残したまま別の科目に進み、また別の全然解らないことが出てくると、この先の道のりの果てしなさに心折られそうになる時もありましたが、そこは自分が挑戦すると決めたことですし、日本のどこかにはこれに合格している人が少なからず(一次試験の合格率はおおよそ20%前後)いる、ということで、不可能ではないことだと自分に言い聞かせました。
3周した頃でしょうか。見て・聞いての勉強に少し飽きて来る頃、過去問に挑戦しました。ちなみに、過去問は通勤講座にもありますが、私はTACの過去問を使いました。朝、家で机に向かえるときには過去問に取り組み、通勤中は音声で学習マップを眺める、というスタイルです。
おそらく多くの人が経験することなのでしょうが、過去問を実際にやってみると、
「全然できない!」
ということに気が付きます。ですので、過去5年分の過去問も3年分だけやってあとはあきらめました。できない理由はただ一つ。理解が浅いからです。4~5択の選択式とはいえ、けっこう細かいことを知らないと答えにたどり着けません。2択への絞り込みはおろか、単語は見たことあるんだけどどれが何だか区別がつかない、ということも少なくありませんでした。
実は、ここまででおよそ4ヵ月を費やしていて、既に3月になっていました。残り5ヵ月・・・。危機感は募ります。
知識充実編
中小企業診断士は浅くとも広い知識が求められる、とはいっても思ったより浅くなくて、そこそこ深い知識が必要なことがわかりました。そこで、知識を深化させるための次なる勉強法を考えました。それは、
学習マップを自分で作る
です。これは3月に開催された通勤講座受講生のキックオフ講習会に参加した際、綾部先生も仰っていたことです。自分で作ると良い、と。
学習マップを手書きしたほうが良いかな、とも考えたのですが、自分のビジョンでは、学習マップを丸写しした後に、講義を聞きながら補足情報を追記、さらに過去問で得られる知識も追記して、自分流完璧学習マップを作成するプランでしたので、少なからず修正が必要だと考え、まずはFreeMindという無料ソフトで作成することにしました。>>FreeMindダウンロードページ
まずは講義を聞き流しながら学習マップを丸写ししました。2周目は、講義を比較的注意深く聞きながら学習マップに必要な補足情報を追記しました。そして、相変わらず「全然できない」状態の過去問に心折れそうになりながらもなんとか耐え、そこから得られる知識を学習マップに追加していきました。
結果的には、かなり詳細な部分までが書かれた学習マップが出来上がりました!実際出来上がってみると、それまでの努力が見える化されていて自信にはなりました。が、直接的にそれを振り返って勉強に活用することはそんなに多くはありませんでした(笑)
総仕上げ編
さて、8月の一次試験当日まで残り1ヵ月です。過去問5年分も3周くらい終わって、ほぼほぼ満点が取れるようになっています。捨てる問題も明確にしています(笑)ここで大事になるのが【マインド】です。
ポイントは以下の2つ
・100点じゃなくて60点で良い
・何かが80点取れるなら何かは40点で良い
試験の合格基準を改めて考え、上記のように多少楽観的に考えるようにしました。私の場合は、財務・会計と経済学・経済政策が比較的高得点を狙えそうだと考えていた一方で、経営情報システムと経営法務は40点未満の足切りにならないくらいしかムリそうな感触でした。そこで、取らぬ狸の皮算用をして各科目の目標点数を明確にして心を落ち着けていました。
勉強と言えば、2倍速で講義を聞くことと、過去問を高速で回す作業を繰り返して、苦手そうな部分に絞って知識を深めることをしていました。
一次試験結果
さて、いよいよ一次試験です。その当日の心境や状況は別にまとめるとして、上記のような勉強をしてきた自分の結果はどうだったか、こちらの記事の詳細をまとめています。
平たく言うと、財務でコケたけど情報が例年になく易化してて助かった。といったところです。
さいごに
ここで紹介した勉強法はあくまで私自身がやってきた方法なので、必ずしも他の人に当てはまるわけではありませんが、通勤講座と過去問だけでも合格可能、という事実は事実です。勉強のツール選びにこだわっているなら、それは時間のムダですので、過去問は必須、通勤講座をいち早く試してみる、ダメなら次、という決断の早さこそが有意義な勉強時間を作り出す一番の方法です。
まだ二次試験の結果が出ていないわけですが、今後も(突破しようが玉砕しようが)二次試験の勉強方法とその結果までお伝えしていきたいと思います。
乞うご期待!
尚、中小企業診断士のゆみさんが運営する「中小企業診断士の独学合格」は、通勤講座以外の勉強法も含めて、それぞれの勉強法のメリット/デメリットが見やすくまとめられています。他の勉強方法もご参考になりたい方はこちらも参考にされてください。
コメント
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