価値観, 仕事観

大企業に研究開発職として入社し、一応それなりに高い評価をされていた(?)私自身、このまま副主任(係長級)になって主任(課長級)になって部長になっていくのかなぁと思っていた(奢っていた?)のですが、大きな転機となった出来事がありましたので、そちらを紹介していきます。

世界へ

TOEIC650点を超えたことでチャンスをつかんだところまでは紹介いたしました。
>>前回の記事

私が掴んだチャンスは、タイトルにもある通り

PETnology2015

です。

世界各国からPET成形の技術者および製造・販売会社が一堂に会して、展示会を行い、技術発表を行う年に一度の祭典になります。PET業界では世界の一大イベントになります。

2015年は、ドイツのニュルンベルクで開催されました。

それまでヨーロッパへはフランスに1度行ったことがあるだけで、ドイツは初上陸。緊張しながらメンバー3人で向かいました。他の2人のメンバーは海外慣れっこでしたので、ほぼ、おんぶにだっこ状態でいきました(笑)

ちなみに、私のそれまでの海外経験は、タイ×3回、アメリカ・フランス・マレーシア×各1回でしたが、もともと英語がからっきしの状態でしたので、各国の入国審査が結構イヤでした。

ところが今回は、TOEICの勉強の甲斐あってこれまでとは違い格段に聞き取れ、応対も問題なくできました。TOEICが直接的に英会話ではないとはいえ、やはり役に立つなぁと実感した瞬間でもありました。

閑話休題

少し本題から外れますが、ドイツという国の感想を少しだけ。

昼間からビール飲むんです。そういったカフェバーが朝から開店しています。ニュルンベルクは観光地でもありますので、観光客向けなのかもしれませんが、私はその雰囲気は非常に好きでした。

また、流石ヨーロッパ! 歴史を感じます。建物や教会、城壁なんかも当時の雰囲気を彷彿とさせます。世界の動きを感じるのであれば、ヨーロッパをお勧めします。


いよいよConference参加

さて、本題のConferenceになりました。発表の内容そのものは細かくて今となってはほとんど覚えていないのですが、軽量化の技術や、軽量ボトルを成形するための成形技術等がメインでした。

私が何より驚いたのは、世界の “技術” ではなく、”発表者と発表の内容そのもの” でした。

その①:若い人が多い

20代~30代前半の人が多く、自分と同世代(30歳代前半)か、もう少し若いくらいの人でも、世界の舞台で自らが開発している技術を発表している、という事実に最も衝撃を受けました。学生のセッションなんかもあり、学生も堂々と世界の舞台で発表していました。

それまで、世界の舞台で自分の開発技術を発表するなんて考えたこともなかった、というのが正直なところです。如何に自分が技術者として甘えてきたか、ということを思い知った瞬間でした。

その②:発表されている技術の完成度がそれほど高くない

もともと、この会の趣旨としては新規の技術に関する発表ということになっていましたので、私自身はてっきりすぐにでも取り入れた方が良い技術に関する発表があるものと思っていました。

ところが、ここで発表されている技術は既にある程度知識としては浸透しているもので課題を抱えるものや、新規技術なんだけどまだ完成はしていないものが多く、発表者の目的は、今の研究状態や課題を明確にして発表し、意見やフィードバックをもらうこと、あるいは共同で力になってくれる企業を募集することに重点を置いているような印象を受けました。

世界の技術開発者と私のギャップ

一言で言えば、「行動力」になるでしょうか。

まず、自分の考えやイメージを発信してみる、そして批判的だろうが意見を聞いてみる、その上でさらに構想を練っていく、というプロセスが今までの自分にはそれほどありませんでした。

正確には、仲間内くらいではそういった会話をしていましたが、上層部への提案等は、完成度の低さを恐れてあまりしていませんでした。これでは、いくら良い案を抱えていたとしても開発スピードが遅い、あるいは構想だけで終わってしまう。

それにひきかえ海外の技術開発者は、世界の部隊で提案をしてフィードバックをもらうプロセスを実行し、発信するということの重要性に気が付かされました。

 

さて、世界の舞台で衝撃を受けた自分がその後どうしたのか、続きは次回以降で紹介していきます。

乞うご期待!

 



コメント

  1. […] に参加して私が受けた衝撃について紹介してきました。 (Conferenceへの参加~PETnology2015~) […]

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